不動産売却を成功させるノウハウNo.42
2021年08月05日
両手と片手
今回は不動産会社がどうやって利益を上げているかご説明します。
不動産取引において不動産会社がお客様から受け取れるお金は、原則として契約締結に至った場合の仲介手数料だけです。
その仲介手数料の種類として、「片手取引」「両手取引」という専門用語があります。
不動産取引において、売買の場合は売主さんと買主さんという2組の当事者があります。
家を売りたいと思っている人は、自分で買主さんを探すのが難しいため、媒介契約を結んで不動産会社に依頼します。
一方、家を買いたいと思っている人も不動産会社を訪れて物件を紹介してもらいます。
◆片手取引とは?
自宅を売りたいAさんの依頼を受けた不動産会社Cが売却活動をした物件を、不動産会社Dが自宅を買いたいBさんに紹介し、AさんとBさんの間に1,000万円で売買契約が成立したとします。
この場合C社はAさんから、D社はBさんからそれぞれ36万円の仲介手数料(税抜)を貰います。
売主さん側と買主さん側の仲介会社が違うこのような取引を「片手」と呼びます。
◆両手取引とは?
Aさんから売却依頼を受けたC社が、C社で物件探しをしているBさんに紹介してAさんとBさんの間で売買契約が締結されたとします。
この場合C社は売主のAさんと買主のBさんの両社からそれぞれ36万円の仲介手数料(税抜)を貰うことができ、片手取引と比べると1件の取引で2倍の売り上げとなります。
このような取引を「両手」と呼んでいます。
当然のことながら営業マンはまずは両手を狙います。
売却依頼を受けた場合、まず自分の客に紹介できないかが第1優先。
次いで同じ店の他の営業が第2優先。
他の会社に紹介するのは優先順位が低いのです。
両手取引でも、営業マンが誠心誠意取引を行えば何ら問題ありません。
只、昨今、不動産業界でこの両手取引が問題視されています。
何故でしょうか?
次回は、両手取引の問題点、「囲い込み」についてご説明します。
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本日は以上となります。
次回も引き続き、 賢く・高く、不動産売却をしていただく為の、ノウハウ をお届けいたします。
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