不動産売却を成功させるノウハウN65
2022年02月17日
仲介会社自身が買取をする場合
仲介と買取は密接に関係しています。
今回は、仲介会社自身が買取をする場合の具体例を紹介します。
売主:Aさん(大手企業勤務の35歳、妻と4歳の子供の3人家族)
ご売却事情:転勤を機にマンションを売却。
所有物件:新築で10年前に4750万円で購入(頭金750万円、ローン4000万円)
エリア:近年新築供給が少なく、程度の良い中古マンション。価格が下がっていない物件もある。Aさんの部屋は4500万円で売れる可能性もある。
売却希望額:4000万円程度で売れれば引っ越し先の費用も捻出できるため、Aさんはその金額を下限として考えていた。
Aさんは、ある仲介会社(B社)に査定を依頼しました。
B社は「早めに売却したほうがいい」とAさんに提案し、Aさんは最低希望価格の4000万円で売却を進めるようB社に頼みました。
しかし、前述の通り、本来、不動産会社が頑張って売却活動すれば、4500万円で売却できる可能性もある部屋です。
ここで、B社が4500万円で購入してくれるお客さん(Cさん)をすでにもっていたとしましょう。
Aさんの希望額は4000万円ですから、B社はCさんに4000万円ですぐ売却することが可能です。
ですが、B社が自社で4000万円で買取、Cさんに4500万円で売却するとどうなるでしょう?B社の利益は、「4500万円-4000万円=500万円」となります。
もしB社が4000万円でAさんとCさんの仲介をした場合は、AさんとCさん双方から「4000万円×3%+6万円」ですから、252万円になります(ここではB社の諸経費等は考慮しません)。
いかがでしょう?
B社の利益が約2倍にもなるのです。
B社が仲介をしながら買取もする会社であれば、営利企業ですから当然利益を追求して500万円のほうを選ぶでしょう。
B社の担当者も業績に応じたボーナスがあるとしたら、なおさらです。
このように、買取は仲介会社にとって大きな利益となり得るのです。
つまり、仲介会社が買取する場合、売り手と買い手の両方(つまり消費者)と利益が相反するわけです。
今回のケースは仲介会社と買取業者が同一会社のケースです。
次回はそれぞれ別会社の場合、どんなことが起こるかをご説明したいと思います。
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本日は以上となります。
次回も引き続き、 賢く・高く、不動産売却をしていただく為の、ノウハウ をお届けいたします。
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