不動産売却を成功させるノウハウNo.92
2023年04月01日
価格を下げるタイミング
今回は、売却で一番難しい、「価格を下げるタイミング」について、お話します。
・担当者から「反響がなく、内覧も入りません」「その理由は価格が高すぎるからです」と言われたら?
・不動産会社のホームページに物件情報が掲載されている場合に、「うちのホームページで、この物件だけページビューが全然上がっていません」などと報告され、「値下げしませんか?」と提案されたら?
どうしたらいいのでしょうか。
その言葉が正しいのかそうでないのかは、通常、売主さんが確認する術がありません。
相手はプロですし、その言葉を鵜呑みにしてしまうかもしれません。
くどいようですが、やるべきことをすべてやってくれているのかを、必ずチェックしてください。
それで納得できたら、「一生懸命やってくれているようですが、だめなようですね。値下げしましょう」という判断になります。
その際、値下げするタイミングに留意しましょう。
1月、2月は、1年で最も買い手が多い時期です。
価格改定を検討しているなら、この月に入ったらなるべく早く下げるべきです。
また、12月はもともと客足が落ち込む月ですから、ここで価格を下げてもさほど効果がなく、価格の新鮮味が薄れてしまうだけです。
12月は売り出し価格をキープして、新年1月に値段を下げ、新価格でオープンルーム等をするという手法が有効でしょう。
秋は新築マンションの販売が多くなりますから、お客さんが多く動く時期です。
中古物件にとっても、「秋売り」は大きな山になりますから、9月末に値段を下げれば売れる確率が高まります。
ちなみに、新築マンションの秋売りが多い理由は、各デベロッパーに仕入れの目標があり、「3月末までに何戸分の土地を仕入れる」などのノルマがあるからです。
3月末までに買い込んだ土地が商品化できるのは、大体半年後ですから、秋売りが多くなるのです。
不動産は小売商品とは異なりますから、ボーナス時期(6月・12月)によく動くなどということはありません。
このように、値下げをするタイミングは、慎重に図らなければなりません。
勢い余ってすぐに値下げをしても、マーケットに浸透しない時期というものがあります。
ですから、単純に「今すぐ」値下げしましょうという営業マンは、売主さんのことを考えておらず、戦略が欠けている可能性があります。
結局、不動産の営業マンがどうして値段を下げたがるかといえば、それが一番成約に近いからです。
すぐに価格を下げようとする営業マンは要注意です。
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本日は以上となります。
次回も引き続き、 賢く・高く、不動産売却をしていただく為の、ノウハウ をお届けいたします。
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